1. スズキ・スズライト(1955年)


Wikipediaより

戦前、自動織物機を生産する会社として存在していた鈴木式織機が、戦後にようやく作った車がスズライトという車です。

現在スズキ自動車として存在するこの企業で初めての四輪車ということでいろ色試行錯誤があったようです。

もともとこの車は、ドイツの自動車メーカーであったロイト社のLP400という車を入手し、その車をばらしていろいろな技術を参考にして作られた車で、LP400のいろいろなものがスズライトに採用されています。

エンジンは2ストロークエンジン360cc2気筒エンジンで16psを発生させるものが搭載されていました。

この2ストロークというのは、スズキがまだ自動車を生産する前から作っていた自転車用の補助エンジンの技術が使われているのですが、本当は4ストロークエンジンを作る予定でした。

しかし、当時にスズキの技術や工作機械ではカムシャフトなどを作ることができなかったため仕方なく2ストロークエンジンにしたということらしいです。

このエンジンをフロントのエンジンルームに横に置き、前輪で駆動するという現在のFFと同じレイアウトとっており、足回りも当時コーナーリング性能などという概念がなかったのにもかかわらずリーフリジットではなく、簡易式のダブルウィッシュボーンサスペンションを採用しており、独立懸架となっていました。

実はこれもリーフスプリングの技術がなかったためにすでに量産していたオートバイ用のコイルスプリングを使ったためといわれています。

後に耐久性の無さからリーフリジットに変更されたのですが、当時としては画期的でした。

ボディサイズは当時の軽自動車規格内の全長3メートルに見たいないくらい小さなもので車重はわずか520kg程度しかありませんでした。

ボディバリエーションは4人乗り2ドアセダンとライトバン、そしてピックアップトラックの3種類と意外に多く、その時代の風潮によってどれも乗用車ではなく商用車として登録されていました。

最高速度は85km/hとなっているのですが、当時の道路は国道でも完全な舗装路ではなく、あちこちに砂利道や泥道など点在していた状態だったので、出せる能力があっても実際に公道上でそれだけのスピードを出すことが難しかったそうです。

スズキの4輪車第一号にしてはかなり良くできた車だったと思います。

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